main 硬水が主流となるロンドンでは、軟水のミネラルウォーターをお買い求めになる方も多いと思います。日本の軟水は、カツオや特に昆布のだしをとるのに、旨味成分を 最大限に引き出してくれます。また、緑茶やお米がおいしく炊けるのも、やはり軟水。日本料理の繊細な味や日本人の味覚の鋭さは軟水があってこそ、という のも納得ですね。
ミネラルウォーター購入時の、軟水と硬水の見分け方ですが、ラベル裏に書かれているTypical mineral analysis=写真下=を見て、(カルシウム濃度×2.5)+(マグネシウム濃度×4) の計算式で出された数値が硬度となります。60mg以下が軟水、120mg以上が硬水です。軟水といえば「Volvic」(硬度60) が有名ですが、それよりももっと「軟らかい」水として売られているのが、ノルウェイ産の 「Isklar」=写真。フィヨルドで6000年以上もかけてできた氷河の天然水を原料にしており、硬度は15。日本料理の旨みを引き出したいときに、ぜひ1本 いかがですか。また、TescoブランドのAshbeck(硬度35) もおすすめです。 (和みキッチン 山野敦子)