加藤 公美さん
(学生)
エジプト料理というと、やたらエキゾチックなイメージですが、このお店は昭和時代の食堂を思い起こさせる、飾らない普段着のような雰囲気が魅力です。メニューも豆類やゴマなどをタップリ使った、おなかに良さそうな物が多く、スパイスもそれ程強くないのが嬉しいポイント。


Ali Baba アリ・ババ
エジプト料理

32 Ivor Place, London NW1 6DA
Tel: 020-7723-7474/5805
最寄り駅: Baker Street
Marylebone
営業時間: 毎日 正午―夜12時



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ベイカー・ストリートから歩いて5分、住宅地の真ん中にぽつんとあるエジプト料理店。一見フィッシュ&チップスの店のような外観だが、味は素朴なエジプト家庭料理。知る人ぞ知るタイプの、隠れた1軒といえそう。商売っ気のないエジプト人親子(と思われる)によって経営されており、常連によって支えられているようだ。メニューは素材の味をそのままに引き出す薄味で、どれをとっても優しく懐かしい味。典型的エジプト料理の他、シシケバブなどもあり、テイクアウェイも可能。夜は12時まで営業しているが、アルコール類は各自の持ち込みになる。今回はアラビア風コーヒーに、ミネラル・ウォーターも頼み、2人で£25.50(サービス別)。支払いはキャッシュ・オンリー。

ナスとゴマのディップ、ムタベル(mutabel:£3)はゴマの香ばしい香りにナスの苦味が加わった、フムス風のディップ。付属のもちもちしたアラブ風ブレッドとの相性もよく、これだけでもかなり満腹になる。
モロヘイヤ・スープ(molokhia:£6)はごく薄味でヘルシー。モロヘイヤから出るトロミがクセになる1品。中央の肉はチキンかラムか選べるが、これはスープの単なるダシと考えたほうがよさそう。
大きなチキンのローストが付いたセットは、その名も「アリババ・スペシャリティ」(£6.50)。ライスの上にそぼろ状のラムとナッツの炒め物がのった、日本人好みの1品に、トマト風味のスパイシーなスープもつく。
デザートは左がバクラバ(baklawa)という層状ペストリー。松の実やココナッツがふんだんに入り、かなり甘くてヘビー。右のバスブーサ(basubusa)はアーモンドとココナッツのケーキ。各£2.50。
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